眠たいブログ

ゲームとアニメ、その他をのんびり書きます。懐古多め。

ウィッチャー3ワイルドハントのここ好き

ウィッチャー3は、ウィッチャー(魔法が使える者)に変異し白髪、不老化したゲラルトが活躍する北欧の中世ベースの世界観の海外製RPG(ガチガチのオープンワールドではない)です。前作から物語自体は連続性があるのかもしれませんが、この作品だけで予備知識がすべて有るので全く問題なくプレイできています。前作がどんなかなんて全く知らないですわ。ウィッチャーという言葉は魔法使いと観察者の混じった造語だと勝手に思ってます。

現状、全然進んでないが、やる度にここ好きが溢れるゲームです。

ウィッチャーは設定上、強大な力と知識と技を持つ不老の存在。になってますが、バランス調整の上手さで、常人の延長線上にある強さになっていて、その設定がゲーム的な回復手段や多彩な技を使える理由になってます。
普通のゲームには当たり前な休憩による回復もウィッチャーの超回復を促す瞑想だったり、ただの人より耐久力があるのは超人的な訓練をしたから。みたいな説得力がある。拘ってるなぁと思います。
ゆえによくあるRPGみたいな理由もないのにそこらの人の何百倍強い。みたいになってなくて規格外ながらその世界のただの一員として存在している様なリアルさがあります。
そのリアルな設定な分、敵から得られる経験値が少なかったり(過去からこの類の化け物は日常的に倒してきたから経験値の足しにはならないのだろう)、資金や装備稼ぎが結構厳しい。(そうそう怪物が物を携帯してないのは当たりまえですわ)
falloutシリーズみたいな、サブクエストやってもやらなくても。みたいな感じではなく、強くなるにはサブクエストを積極的にやらないといけないみたいですね。
サブクエストは世界観的な後ろ向きな住民の思想が端々に表現されていて、あんまりすっきり終わるものはありません。とはいえ、最後のひとことふたことで奥行き出してるだけでして、こんな手が?と毎回その手腕には圧巻されます。
例えばイベント自体は割とシンプルなのに、

助けに尽力した依頼者に対して助けたはずの村人からの逆恨みで殺されるかもだから逃げろ。

というひとことを足すだけで、正しさが必ずしも善しとされない世界なんだなと思いを馳せることが出来るとか。そういう提案だけでイベントが終わって、ウィッチャーが介入出来る部分と、それ以上は関わらない線引きがよく見えるのも楽しい。責任の所在まで表現するのかと驚いた。

また、北欧だからなのか、日本的な妖精は可愛いデザインなはずみたいな概念はなく死霊から変異した妖精は死霊の姿のまま妖精になってたり、自分の中で勝手に常識化してた概念が覆されるのも良いですね。
ゲラルトは会話の選択肢によっては割と人情味があり優しいのですが、そういう選択をしても強い強い皮肉が詰まってます。ゲラルト自体にはない場合は相手が螺じまがってることもあり、そこらも日本製RPGでは感じないところです。
falloutシリーズのブラックジョークとは全く違うユーモアに満ちています。
ぶっ続けでやりたいのですが、どうも自分は馬のローチに乗って移動すると酔うようで長く出来ません。のんびりやりますわー。
あ、キャリバーでもゲラルト使ってて家庭用ではウィッチャー尽くしになってます。

あとあと、文章読んで内容が読み取れないとか。癖のある膨大な設定を持つ世界観に浸れない(なんちゃってファンタジーしか受け付けない方など)とか、アクション部分が妙に難しいが、なぜかEASYではやれないプライドがある方にはおすすめできません。あと凄いグロいです。直接的にはあんまりないけどわりとグロ耐性がいります。
敷居は低めですが、本当に本当に文章読めない方にはおすすめ出来ないですなあ。訳わからんようになると思う。